カテゴリー「旅行・地域[海外]ヨーロッパ」の10件の記事

ヴィエリチカ岩塩採掘坑

自宅で仕事をしている時は、ラジオ代わりにテレビをつけっぱなしにしていることが多い私。ちょうど仕事が一段落のタイミングで、「採掘抗」と「白い金」などのキーワードが聞こえたので「ん?白い金は岩塩かな?」と即反応。今まで音だけを聞いていたテレビの番組の映像を見てみたら、4年前の2009年に訪れたヴィエリチカ岩塩採掘坑ではありませんか!(←なつかしいなぁ~)

というわけで、2ヵ月ぶりのブログ更新になってしまいましたが、今回もポーランドの話で思い出を振り返りたいと思います。

ヴィエリチカ岩塩採掘坑

写真はヴィエリチカ岩塩採掘坑の最大の見どころである聖キンガ礼拝堂。坑道内を歩いて約1時間くらいのところにあります。
ポーランド南部の都市クラクフから約30分、郊外の町ヴィエリチカの地下には、700年以上も稼動していた世界有数の規模を誇る岩塩の採掘坑が広がっています。

聖キンガ礼拝堂のシャンデリア

この写真は聖キンガ礼拝堂のシャンデリアのアップ。光を散乱させるための装飾部分はガラスではなく岩塩で作られています。この礼拝堂は地下101mにある高純度の岩塩で作られており、このシャンデリアもその1つ。

聖キンガ礼拝堂の祭壇

ちなみに、礼拝堂の名前である「聖キンガ」とは、その一生を慈善事業に尽くしたポーランド王妃のこと。伝説ではヴィエリチカの岩塩層を発見した人といわれています。
礼拝堂の祭壇の中央には聖マリア像が置かれています。この礼拝堂にあるマリア像やすべての装飾は芸術家が作ったものではなく、この岩塩採掘抗で日々働く坑夫(鉱夫/工夫/労働者)によって彫られたものだというから驚きです。

聖キンガ礼拝堂の「最後の晩餐」

この「最後の晩餐」のレリーフも有名です。岩塩の壁面をよく見ると、あちこちに聖書の物語が表現されていますから、信仰の深さをひしひし感じます。

この岩塩の採掘坑は、地下64~327mに至る9層で地下通路の総延長は約250km。そのうち、観光客に公開されているのは地下135mの第3層までの2.5Kmほど。ガイドに率いられて地下通路を約1時間半ほど歩いて見学することになるので、もしこちらに行かれる場合は、歩きやすい靴とか格好がベターかなーと思います。

ヴィエリチカ岩塩採掘坑の地上の建物

ヴィエリチカ岩塩採掘坑は、(あたり前だけど)地下にあるものなので、地上からは見えません(笑)。なので、ヴィエリチカの駅やバス停で降りたら、上の写真の建物を目指して歩きましょう。見学はこの建物から始まります。私は英語ツアーのグループに入って、ガイドのお姉さんに引率されてヴィエリチカの地下空間を観光してきました。

このほかに、地下には採掘坑博物館もあるようでしたが、2009年の旅行では時間の関係でこれをパス。次回の見学ではここも見てみたいですね。(←いつ行けるかわからんけど)


※この記事を書くキッカケになったテレビ番組はNHKの「世界遺産100」っぽい。5分間という短いテレビ番組ではありますが、私にとっては懐かしさでいっぱいで、思い出に癒される感覚でありました。[2013/10/17追記]

■NHK世界遺産 シリーズ世界遺産100

■NHK世界遺産 世界遺産ライブラリー [ヴィエリチカの岩塩坑]

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聖母被昇天の日

日本にとっての8月15日は終戦記念日ではありますが、私的にはそれよりも、やたらと印象が強い「聖母被昇天の日」という認識があったりします。それはなぜかと言いますと、昔、ポーランドで巡礼者一行を見ているから。

チェンストホヴァのヤスナ・グラ僧院

2009年7月15日、ポーランド南部シロンスク県にあるチェンストホヴァ(Częstochowa)のヤスナ・グラ僧院。この存在があるがゆえに、ここは観光地というよりは巡礼地の要素が強い町です。

「黒いマリア」のイコンがある部屋

聖パウロ教会(キリスト教カトリック)の僧院として1382年に建てられたヤスナ・グラ僧院は、上の写真の部屋にある黒いマリアのイコン(聖像/肖像画みたいなもの)が有名で、毎年8月15日の「聖母被昇天の日(聖マリア昇天の日)」には、全国から多数の巡礼者が訪れるそうです。で、私が訪れたのは8月15日の「聖母被昇天の日」ちょうど1ヵ月前なのではありますが……

広場に集まる巡礼団の方々…

……ん?

ポズナンからの巡礼団!

……!!

この一行もポズナンからの巡礼団

写真が小さい上に、ポーランド国内の位置関係がさっぱりの人にはわかりずらいとは思いますが、この人たちはみんな、ポーランド西部にあるポズナン(Poznań)という都市から歩いて来た巡礼団の一行です。チェスントホヴァまで歩くとなると、距離は300キロメートル以上?(直線距離だと300キロないくらいではありますが…)
※参考までにGoogleマップで位置関係を示すとこんな感じです。

巡礼団の訪問を示す国旗がずらり

チェンストホヴァ(ヤスナ・グラ僧院)の巡礼者の受け入れは毎日行なわれているそうですが、ポーランド国内のみならず、隣国やほかの国からも巡礼者が多く訪れるので、巡礼団(ツアーグループのようなもの)ごとに巡礼の日が既に決められているとの話です。(写真の国旗は訪れる巡礼者が多い証。ここに日本の国旗はありませぬ~)ちなみに、ヤスナ・グラ僧院に集まる巡礼者は年間500万人で、そのうち8月15日に訪れるのは20万人です。

チェンストホヴァのヤスナ・グラ僧院

ヨーロッパの文化はキリスト教の影響が強く、それを切り離すことはできません。特定の宗教を信仰していない私にとっては、こういう人たちの生活の基盤とか原点になるものがあることって、とてもうらやましい気がするなぁ。。。

*****

私にとっての8月15日の終戦記念日には、今のところコレといった強い結び付きの記憶はなく、ここで紹介したような「聖母被昇天の日」や、韓国で見た「光復節」の印象が強く、その次に、「ああ、今日は終戦記念日でもありました」という感覚が正直なところ。靖国神社参拝でも経験しない限り、真っ先に「8月15日=終戦記念日」と私の中ではならないかもなぁ……と思った昨日でありました。
(やはり自分の目で見てないもの、体験していない知識だけというのは薄っぺらいものだよねぇ……)

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ポーリッシュ・クリスマス

東京・四谷のホテルニュー・オータニで開催されたポーランド大使館&ポーランド政府観光局主催のクリスマスパーティーにて。

ポーリッシュ・クリスマスのツリー

クリスマスツリーの下をよく見ると……

ツリーの下にはキリスト生誕の置物が。

馬小屋で生まれたキリスト生誕を模した置物が。
こういう部分にポーランド(というかヨーロッパ?)を感じるなぁ。。。

そのほか、オプウァテック(Opłatek)と呼ばれるカットされた白いウエハース(聖餅)をミコワイ(ニコラウス/サンタクロース)さんが配ってくれたりと、自分の知らない世界のクリスマスに触れたひとときでありました。

2010ポーリッシュ・クリスマス・ナイトの様子

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ホットチョコレート

ワルシャワ・オケンチェ空港のヴェデルショップにて

まだ10月中旬ですが、我が家ではホットチョコレートが飲み物に加わりました。
(写真は2009年7月のワルシャワ・オケンチェ空港にて)
このところ天気が悪くて日中の気温が全く上がらず、肌寒い陽気が続いているせいです。

我が家で飲むホットチョコレートの銘柄は、ベルギーのゴディバとポーランドのヴェデル。正確にはゴディバの方はココアなのではありますが(笑)。

ココアはサラサラ、チョコレートはドロッとしている(濃い)といえばいいでしょうか。このふたつ、製法的には区別はあるものの、世の中(社会)的にはあまり区別されていないようなので、ココア=ホットチョコレートでも問題ないかなと(笑)。

ヴェデルのチョコレート

写真の右側にある箱が、今飲んでいるヴェデルのホットチョコレートの素(というかカカオの粉末)。お湯で溶かしたホットチョコレートの素(カカオ)にお好みで砂糖と粉乳を入れて飲んでます。ココアのように油分(ココアバター)を抜いていない100%カカオなのでとても濃ゆーいです(笑)。

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ウラジオストクの夏

ロシア全土が猛暑に見舞われ、水死者がたくさん(1200人以上!?)出たニュース。その大半がアルコールを摂取しての溺死だというニュースは、つい最近の日本でもよく取り上げられていましたが、そんなニュースを耳にしても、さほど驚かずにいられるのは、私が夏のロシアや旧ソ連のウズベキスタン(←これは5月だけど)に旅行したことがあるからでしょうか?←暑くても、ウオッカを飲む人が多いんです。

ウラジオストクの海水浴場

2001年9月、日本に一番近いヨーロッパ、ロシア・ウラジオストクの海水浴場。
「極東ロシア」と聞くと、なんとなく寒いイメージが思い浮かぶかもしれませんが、きちんと夏もあります(笑)。泳いでいる人は少ないけれど、日光浴に出ている人は結構多かったような?

オケアナリウム(水族館)

オケアナリウム(水族館)そばのイルカ(クジラ?)プールにて。
実はここが世界最北の水族館であることを、私、最近知りました(笑)。

オケアナリウム(水族館)

訪れた当時、日本のマリンパークとは違って、派手なショーは一切なかったけれど、ひょっとして今も変わらないのかなぁ?(プールの柵、ボロボロに錆びてたし)

ウラジオストクの海岸通り

ウラジオストクの海岸通り沿いには、オケアナリウムのほかに遊園地、ヨットクラブ、映画館、カフェ、商店、ビアガーデンなどたくさんの娯楽施設が集まっていました。

あ、そういえば、この海岸通りで夜、警察官に職質&お金要求されましたっけ。。。(おそらく不良警官だと思われる)

ウラジオストクも猛暑なのかなぁ。
ロシア猛暑のニュースを聞いて、無性に懐かしく思えた今日この頃です。

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ポーランド・ザコパネ

そろそろ就寝しようかなーと思った時間に、ベッドの中で適当にチャンネルを替えていたら、見覚えのある風景が目に飛び込んできました。

ザコパネ観光のメインストリート・クルプフキ通り

ポーランド・ザコパネです。
昨年の夏、クラクフから日帰りで訪れた高原リゾート地の映像でした。
スロヴァキアとの国境まで約10kmほどの場所にあるザコパネは、2000m級の山が連なるタトラ山脈に近く、夏はトレッキング、冬はスキーなどで楽しめるところです。
写真のクルプフキ通りは、多くの観光客で賑わっておりました。

ザコパネのこの教会の名前がわかりません(笑)

クルプフキ通りの北にある教会。
少し高いところ(高台)にあって、石造りのきれいな建物でした。(←名前わからん)
高校生っぽい少年少女が、たくさん階段に座っていて、入りづらかったよなぁ(笑)。
この先のコシチエリスカ通りには、ザコパネ・スタイル(この地方独特の木造建築)の教会がありましたっけ。。。

ちょっと軽井沢とか清里っぽい雰囲気のあるザコパネです。

旅行前にほとんど学習せずに来てしまったザコパネは、最低でも2泊3日で滞在すべき場所でした。(←日帰りなんてもったいない!) ケーブルカーに乗って山の上から眺望を楽しんだり、ザコパネ・スタイルの建築物とかお墓(?)など、もっとゆっくり・のんびり見たかったですねー。(上の写真はザコパネのフツーの民家)

ザコパネ行きのバスの車窓から

※あ、ちなみに、真夜中に見たその番組は、NHK-BShiの「世界音楽紀行」という番組です。途中から見たのだけれど、ザコパネのほか、クラクフ、ビルケナウ、ワルシャワなどの映像が、クラシック音楽と一緒に流れておりました。今年はショパン生誕200年なんですねぇ。。。←番組を見て知った

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しばし放心中。。。

ヴァベル城大聖堂

クラクフ・ヴァベル城大聖堂前の広場からの1枚。
この夏に訪れたポーランドの日々が、とても遠く懐かしく感じます。

オシフィエンチムで一緒になった日本人のみんな、
翌日グダンスクへ旅立った女性、
アジアから旅を始めて7ヶ月の大学生だった君、
アジアと違ってヨーロッパでは誰も構ってくれないと嘆く彼女、
そして、ヴァベル城旧王宮の中で、
バッタリ再会した大阪のJunkoさん……etc

ポーランドで会ったみんな、どうしているかなぁ。。。

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秋の忙しさから一時的に解放されて、ちょっと放心中の私です。
ここしばらくは天気が悪く、寒い日が続いています。
みなさん、お体にお気をつけてお過ごしくださいませ。

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白チーズのディップ

なかなか思ったような味ができませんなぁ(笑)。
ポーランドで食べた白チーズのディップ(トワロージュク)のような味を目指していますが、私はまだまだ修行が足りないようです。←まだ日が浅いけど

ポーランドで食べた味が忘れられないトワロージュク

作り方をおおざっぱに説明すると、牛乳を発酵させてヨーグルト状にして、わけぎ、たまねぎ、にんにく、紫キャベツなどをみじん切りにして混ぜて、ちょっと塩で味付けします。
(たぶん、作り方はそんな感じかなと。誰かきちんとした作り方を教えてくださいw)

それをパンの上に塗って食べるのが一般的かと思いますが、そのまま食べてもおいしかったのですよねー>ポーランド

そもそもポーランドの牛乳は、日本のように完璧に殺菌することはないらしいので、市販の牛乳では再現が難しいのかもしれませんねぇ。
(あ、牧場の牛乳なら近づけるかも?←書いててひらめいた)

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アウシュヴィッツと「愛を読むひと」

ポーランドから帰国して1週間。今、いろいろ旅行してきた地のことを、復習している最中の私です(笑)。←予習より復習で覚えるタイプなのでw

今回の旅行で、アウシュヴィッツ強制収容所を見学してきたわけなのですが、実物を見て、なんつーか、頭の中が真っ白になってしまったかのようなショックを受けまして。

アウシュヴィッツ-ビルケナウ
広い、広過ぎるよ>ビルケナウ

実際に訪れる前、データ(知識)として知っていたアウシュヴィッツではありますが、もう、そんなデータが頭の中から吹き飛んでしまうくらいのスケールでありました。

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ポーランドからの帰国便の中で、映画「愛を読むひと」を観ました。
が、「ひと夏の恋に訪れる悲しい運命の物語」として、フツーに映画作品を観ていたというよりも、ちょっと違う見方をしていたなーと。

なんせ、アウシュヴィッツを見た後だったので、ケイト・ウィンスレットが演じるハンナの裁判シーンの証言1つ1つが重く感じられ、映画を見ていて複雑な思いになったというか。(考えることも強制されたというか?)

ちなみに、出発便の中で「縞模様のパジャマの少年」も観ましたが、それが吹き飛ぶくらい「愛を読むひと」ハンナの証言シーンは、私にとって考えさせられたのです。


愛を読むひと<完全無修正版> [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2014-02-05)

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ポーランド旅行中です。

カジミエシュ地区が「危なかった」のは、昔の話なんだろうなぁ…

実は、先週からポーランド旅行に出かけております。

写真はクラクフのカジミエシュ地区。
レストランのオープンテラスで毎晩ビールを飲んでます(笑)。←今週は超暑いッス!

カジミエシュ地区では毎晩どこかしらのレストランで音楽のライブ演奏が行われているので、ディナーはいつも賑やかです。生演奏の音楽と、お客さんの談笑する声が、とても心地よく響いています。

明日はここを旅立って首都ワルシャワへ向かいます。
帰国は来週の21日(だったよなぁ?)の予定です。

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