「青の炎」に魅入る
先日のアマチュア劇団仕事終了後、どっと疲れが出てしまってベッドヘ直行。その前にWOWOWで「青の炎」を録画予約してベッドに滑り込む。心配性の私はテレビの電源を付けっぱなしにして、5分後、無事に録画を始めたことを確認して眠るつもりだった。
この映画の前半を見て、ラストが読めてしまう人は多いのではないだろうか。それだけにストーリーは「ありきたり」ともいえる。でも、繊細な描写、映画の作り方、演出に引き込まれ、疲れているはずなのにラストまで見てしまったような?物語の結末をおぼろげに確認したあたりで眠りに入ったらしく、途中で目覚めたらスタッフロールが流れていた。そのままテレビの電源を落として熟睡に入る。
「人を殺めてはいけない」と、おそらく私らは誰それとなく教わってきている。「殺人」という事実だけを見れば、それは間違いなく「非道」。でも、「青の炎」の場合、主人公があまりにせつない殺人者だ。事実だけでなく、その人のバックグラウンドというものの大切さを改めて思い知る。
とても人間臭く、理解がありながらも、主人公を追い詰める刑事も妙役。
松浦亜弥演じるヒロイン(なのか?)が刑事たちに嘘の証言をした理由を主人公から問われたとき「顔が気に入らなかったからかな」みたいなことを言われるほどの憎い役。もう雰囲気は絶賛。
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コメント
家も今週から母屋の方でもWOWOWを見られるようにしました。
今度チェックしてみたいと思います。
夏の香りも5月からやるようですので楽しみです。
投稿: kazami | 2004/02/18 16:35
そうなんですよ、WOWOWで「夏の香り」が放送されます。
さすがに情報が早いですねぇ。
国内の放送局は、こぞって韓国ドラマを取り入れている
みたいです。
「青の炎」は予想以上に引き込まれてしまいました(笑)。
投稿: 濱祐 | 2004/02/20 01:24
青の炎、見ました。
ここでの話を見ていなかったらきっと見ていなかったかもしれません。
結果見てよかったです。
ラストは、そうですね。ああすると思いました。
今の世の中の恐い部分を描いているような感じでしたが、主人公をただ単に変わり者にしなかったところが、いろいろな世代に説得させるものがあったような気がします。
投稿: kazami | 2004/02/26 00:52
映画公開時には、見てみようなんて思わなかったんですが、WOWOWの告知で見ようと決めました。
話題の配役ではありましたが、決して派手な配役とはいえず、役者の持ち味を活かした監督の力を感じます。
もうドラマの描写がすごいのひと言。
ひしひしと感じます。
投稿: 濱祐 | 2004/02/26 18:46