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「セックスボランティア」を読む

セックスボランティア/河合香織著/新潮社どういった内容の本なのかをサラッと言うと、障害者の「性」と、「性の介助」の現実を追ったノンフィクション本。著者があとがきで語るように、障害者の性はタブー視されているし、「触れてはならぬもの」としての暗黙知が一般的。でも、それは何か違うだろうと、著者は疑問を持っていたという。

まあ、かくいう「病人」の私も似たような疑問は持っているんだが、その認識がちと違うなーと思ったり。著者は女性なので、男性である私はまずその辺で違うのかも?

本を読んでいて気になったのが、女性の介助利用者が男性に比べて少ないこと。この本の中に女性の利用者の話がきちんと出てくるのは1人だけ。ほかには夫婦でのケースなどあるから、女性への取材が1人ってことはないけれど、活字で読む限り、男性に比べて女性の方は本心を多く語ってないような?それがおかしい、偏っている、ということでなく、男女における「性」の捉え方、あるいは扱い方が違うような気がしてしょーがない。だから男女での「介助」利用者数に違いがあるんじゃないかなぁ?

何も「性」に限ったことじゃないけれど、障害者って美談でしか語られたことがないといっても過言じゃない。んで、例えば障害者と健常者が付き合っていると、たいていの一般人の反応は、障害者に対しては「よかったね」で、健常者に対しては「えらいね」または「大変ですね」だ(怒)。一般人の無意識から出る、人の「優しさ」が壁を作ってしまう。悪気はないんだろうけどねぇ。

ところで、この本のタイトルだけで、実は私、2度ほどキレそうになりました(笑)。でも読み始めると軽くサクサク読めてしまい、ちょっと物足りなさを感じたのでした。読む前に構え過ぎてたのかも?

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