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銀河鉄道999

全駅停車!「銀河鉄道999」ぜんぶみせます

NHK-BS2で放送された『全駅停車!「銀河鉄道999」ぜんぶみせます』を5夜連続で視聴。大人になってあらためて見て、こんなにスゴイ作品だったのかと、大きな衝撃を受けました。いや~、ホントに名作です。歳をとったせいなのか、懐かしさも加味されて、動く999の映像を見ただけで涙が浮かんでしまいます(笑)。物語のラストは、えんえん泣かせていただきました~。(泣き過ぎだなぁ>オレ)

物語は西暦2221年の地球から始まります。
地球をはじめ、宇宙の裕福な人々は、「機械の体」に魂を移し替えて機械化人間となり、永遠の命を謳歌していた。しかし、貧しい人々は、機械の体を手に入れることができず、機械化人間たちから馬鹿にされ、差別、迫害を受けていた。

物語の主人公、星野鉄郎(10歳)は母とふたり暮らし。貧しさのため、いまだ「生身の体」のままだった。誰もがタダで機械の体を手に入れることができる星があり、銀河超特急999号にのれば、そこへ行けるという希望を持って、鉄郎と母はふたりで999号が発着するメガロポリスを目指す。だがその途中で鉄郎の母は、生身の人間を狩ることを趣味とする機械伯爵に撃たれて殺されてしまう。取り残されてしまった10歳の鉄郎。たったひとり雪原に倒れているところを、謎の美女メーテルに助けられ、一緒に旅をすることを条件に、鉄郎はメーテルから999号に乗るためのパス(無期限の定期券)を与えられる。無限に広がる宇宙の彼方へ、機械の体をタダでくれる希望の星を目指して、鉄郎の果てしない旅が始まる──。

テレビアニメ版の銀河鉄道999をリアルタイムで視聴していた世代は、おそらく私と同じ30代後半以上だと思います。30年前の古いアニメ作品ですけど、テーマが普遍的なので現代でも見る価値は十分ある非常に秀逸な作品です。

個人的には第5話「迷いの星の影(シャドウ)」でのメーテルのセリフは、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けました。「鉄郎、女というものは一番美しいときの自分を心の支えとして生きていくものなの。シャドウの気持ちもわかってあげて」テレビアニメなのに、セリフが深くて切なくてスゴすぎます>銀河鉄道999
そして、この言葉の意味がわかる歳になったんだなぁ……。(←なんかしみじみ)

ちなみに、劇場版の銀河鉄道999より、テレビアニメ版の方がメーテルのセリフのスゴさは味わえます。前述したシャドウの話以外にも、たとえば第79~81話「時間城の海賊」で「宇宙の歴史に魔女と書き残されてもいい。悪魔と書き残され未来の人々に罵られても構わない。私は鉄郎のためにあなたを殺す!」など、テレビアニメ版は話数が多い分だけ名セリフも多いですね。

あらためてNHK-BS2のこの番組で見て、「銀河鉄道999」は、不思議と“文学”を感じる物語だなーと。それは、999号が「C62」というSL(蒸気機関車)の姿であることと、「9」という数字が3つ並んだネーミング、そして主人公の鉄郎と一緒に旅をするメーテルという「女」の存在に。終わることのない「永遠」を感じます。

いやー、若い人にもぜひ観ていただきたいアニメ作品ですね。
大人になって、久しぶりに銀河鉄道999を見て、そんなことを思いました。


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コメント

こんばんは。読んでいて、映像が浮かんできます(^O^)なんて言うと年が…(°□°;)

生身の人間として生きていくのが辛いこの頃(ToT)

でも、生きていかなくては…です。

999の話が、懐かしく思いました(^O^)

投稿: 月野うさぎ | 2010/09/06 17:32

月野うさぎさん、こんちは!
名作ですね>銀河鉄道999

リアルタイムで見ていた頃(子どもの頃)は、
鉄郎を自分に置き換えて見ていたのに、
今ではすっかりメーテル目線なんだなぁ。。。
(まぁ、歳を取ったということですねぇ。。。)

投稿: 濱祐 | 2010/09/11 23:09

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