なぜFAXはなくならないのか?
先週、仕事の打ち合わせに行った時、お客さんからタイトル通りの疑問が投げられた。電子メール、あるいはその添付ファイルで置き換え可能であるはずなのに、なぜ今でもFAXがなくならないのか?
少しばかり考えて、頭に浮かんだ私の答えを言ってみる。
それは「紙」の存在があるからなんじゃないのかなぁ。。。
FAXは「紙を相手に送る技術」と言ってもいいかと思う。そしてその紙には、「媒体(紙自体)に直接書き込む技術」が含まれている。FAXはそれを含む技術がなくならない限り、きっと消えることはない──頭の中で情報を整理しながら、そんなことをしゃべっていたような気がする。
当たり前だけど、紙とは物体でもある。実体が存在するわけで、それを直接FAXで送ることができるという点も見逃せない。
FAXという技術は「紙」が存在することによって成り立っている。
ふと、「紙って何だろう?」という疑問がわいてきた。紙とは一体、どんな技術のものなのだろう──しばらくの間、頭の片隅で考えていた。
紙とはいかなる技術なのだろうか?その技術の根幹は何だろう?
仕事で使う手順書(マニュアル)を作成している時や、この記事を書きながら、頭の中を整理して、自分で書いたものを何度か読み返しているうちに、ふと、目から鱗が落ちる。
紙とは、それ自身が媒体となる存在。情報(絵や文字)を伝える(記録装置としての)メディア。紙という技術(物体)の神髄はここにある。すでに「媒体(紙自体)に直接書き込む技術」であると、自分で答えを出していたじゃないか(笑)。
FAXから紙の話にさかのぼって、いろいろ考えてみると、電子書籍のことであるとか、Webの世界のこと、Googleがやろうとしていること(?)などに、私の思考が勝手に連鎖してしまいます。「知(情報)の共有」という高邁な理想から始まったものだとしてもね……。
そんなことを考えてばっかだと、今の世界と自分自身ををますます嫌悪してしまうので、今はこの辺で考えることをやめときます。結論を出すのは早いというか、まだ先でもいいんじゃないかな?とも思ったので。
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