阿川佐和子「聞く力」
読み始めた当初は、著者の文章(文体)が私には合わなかったのか、その上、文章なのに話が途中で脱線する(?)など、私にはとにかく「読みにくい」印象の本でありました。
阿川佐和子著「聞く力-心をひらく35のヒント-」
まるで著者本人が目の前でしゃべってくれているような、不思議な感覚になる本です。ここ2、3ヶ月間は手元に置いて、少しずつ繰り返し読んでいます。
「聞く力」というタイトルから、ビジネス書のような実践的な何かを期待して読むと、100%肩透かしを食います(笑)。この本は、「週刊文春」で20年以上続く連載対談や、TVタックルなど討論番組でのエピソードと、著者がそこから学んだ経験や教訓が詰まっています。中でも、聖飢魔IIのデーモン閣下への質問話や、コピーライター糸井重里さんの東日本大震災のエピソードが印象的だったかなー。
この本での著者の話は、「私って、無知でドジで笑っちゃうでしょ(笑)。でもね、このとき○○さんは、こんな素敵な話をしてくれたんですよ(笑)」という感じで話が進みます。文章だけど、“おしゃべり”なんだよな、この本は(笑)。
本を読みながら、著者の「聞く力」は、アンタの魅力そのものだよ(笑)と、何度も本(著者?)にツッコミを入れたくなる不思議な本でもありました。
聞く力 心をひらく35のヒント (文春新書)
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文藝春秋 (2012-09-20)
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: ビジネス会話のマナー | 2012/05/10 14:27
ビジネス会話のマナー(?)さん、こんちは!
阿川佐和子さんの「聞く力」は、
ビジネス書としてはなんつーか、読みにくい(笑)ですけど、
エッセイ感覚で読めるので、
なんか構えなくていいからおすすめかなーと思いますよ。
コメントありがとうございました。
投稿: 濱祐 | 2012/05/17 21:12