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津波に襲われた福島のこと

放射能ばかりで「津波に襲われた福島」のことは、あまりニュースでは伝えられていなくて、現地へ足を運ぶ者としては、それがとても気がかりです。というわけで、今回は写真多めで、震災から間もなく1年半後を迎える被災地の様子をレポートいたします。

震災から1年半後の福島県新地町

写真は7月末に訪れた福島県新地町の釣師浜の様子。ここは海岸沿いの町ですが、以前ご紹介した宮城県の女川町雄勝町の様子とは大きく違うことがわかるでしょうか? 「復興」なんて言葉にはほど遠く、ほとんど手つかずのままです。。。

震災から1年半後の福島県新地町

津波にあってから、道を通れるようにしたり、移動可能ながれき類は片付けられましたが、折れた電柱などは撤去されずそのまま。アスファルトの道も剥がれたまま。。。

震災から1年半後の福島県新地町

この先には地元漁協の港と海水浴場へ続く道があったのですが、津波によって道は途中で寸断されていて先には進めません。路肩が崩れ、その下には「川のようなもの」が見えますけど、これは津波でえぐられて出来た「潮だまり」で、もともとあったものではありません。。。

津波によって破壊された防潮堤

寸断された道の突端から撮った写真。左側が潮だまりで右側が海。その間にあるのは津波の破壊力を物語る崩れた防潮堤です。震災から1年半近く経つというのに、まだこの状態。。。

震災から1年半後の福島県新地町

同じく寸断された道の突端から潮だまりがある内陸側を撮った写真。ボロボロの電柱と背景の景色に無常感が漂います。津波に襲われる前の景色は、無論、もともと野原ではなく、人の生活があった町だったのであります。。。

震災から1年半後の福島県新地町

福島県に関しては、原発事故や放射能のことばかりで、津波被災地であることが忘れられている昨今。津波に襲われた福島のことも忘れないで欲しいと思います。。。

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コメント

こんにちは。
確かに福島の津波のことは報道されませんよね。
福島原発の事故も津波のせいで発生したというのに・・・
原発事故の被害を受けた地域がいつか再興することを願うばかりです。
レポートも大変たと思います。
どうかお身体には気をつけてくださいね。

投稿: ハク | 2012/09/01 12:54

ハクさん、こんちは!
福島県は原発と放射能のニュースばかりで
津波被災地であることを忘れられているように思います。

今回レポートした福島県新地町は、町の復興整備計画が
国や県などの関係機関の同意が得られたのは先月初めのこと。
ようやく復興のスタートラインに立てたかな、という感じです。
(集団移転先の確保と調整に苦労されたと聞いています)

私のレポートはあくまでも仕事の帰りとか合間(オフ日)に
やっているだけなので、ご心配にはおよびません(笑)。
ただ本当に、東日本大震災の被災地のことを忘れずに、
ときどき思いを馳せていただければ、と願うばかりです。。。

投稿: 濱祐 | 2012/09/01 15:51

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