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相馬共同火力(新地)発電所

真冬のある日、私は福島県相馬市の港湾作業に来ておりました。

福島県相馬市の護岸工事現場

東日本大震災の津波によって、太平洋側の東北地方沿岸部のほとんどは破壊され、現在、南北700km以上の護岸復旧工事が同時進行されております。
もう、ぶっちゃけた話、予算(お金)が足りないのではなく、人と資材と重機などを含めた機材が全然足りないわけで、私の部門も作業が大幅に遅れております。(重機や資材が足りなくて半年間の延期なんつー話は結構あったりするのですよ……)

相馬共同火力(新地)発電所

というわけで、今回は上の写真の港湾から、向こうに見える相馬共同火力(新地)発電所へ向かいます。復旧作業の現場には日曜日はありませぬ(笑)。←慣れたけど

相馬共同火力(新地)発電所

発電所の港湾の入口です。
「ん? 発電所の港湾?」という方もおられると思いますので、簡単に説明いたしますが、電気を生み出すエネルギー源(燃料)を海外からの輸入に頼っている我が国の現状のことは、みなさんご存知かと思います。そのほとんどは海上輸送されて来ますので、発電所に限らず、こういったエネルギープラント(工場)は、それを積み降ろすための専用の港湾施設を自前で持っていたりするのです。

相馬共同火力(新地)発電所の港湾

ちなみに、こちらの発電所の燃料は石炭です。港湾施設のアーム状の機械で石炭タンカー(石炭船)に積み込まれている石炭をくみ取って(?)、長いベルトコンベアで発電機があるタービン建屋の方へ運ばれて行きます。(←かなり簡略した言い方ではありますがw)

相馬共同火力(新地)発電所

宮城県に近い福島県の北部にあるこの発電所が作り出した電気は、東北電力管内だけでなく、東京電力管内の首都圏にも送り出されています。私の住まいと家族は関東地方にありますが、心情的に「ここから東京電力管内の首都圏に電気を送らなくてよろしい」と言いたいところ。
でも、今この地域で安定的に稼働している工場(産業)はこれだけなので、グッとこらえている部分もありますな(苦笑)。また、同時に感謝もしております。

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コメント

 日曜日もなく、毎日ご苦労様です。

投稿: ぺーたー | 2013/02/22 07:06

ぺーたーさん、こんちは!
一言コメントありがとうございます。

私はまだ恵まれている方だと思いますが、
正月らしいも休暇も取れない・取られない方も
結構いらっしゃいますし、作業自体は天候不良にでも
ならなければ、基本的に中止にはなりませんので……。

※部門にもよりますが、資材待ちの場合は、
ヘルプでほかの作業に入ることが多々ですねぇ。。。

投稿: 濱祐 | 2013/02/22 22:25

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