東京・靖国神社を初散策
靖国神社といえば、報道などで話題にされてしまうときに、必ずネガティブな印象を持たされているような気がしているのだけど、実際に行ってみたら「そうでもないなぁ…」と。ここで中国人や韓国人の観光旅行客にも出会えたし、特にガラの悪い人(?)もいなかったし。ちょっと認識をあらためました。というわけで、ザックリと頭の中を整理することも兼ねてブログにレポートいたします。
地下鉄の九段下駅を降りて、大鳥居をくぐったところ。参道の真ん中には、歴史好きな人には結構な人気(?)の大村益次郎の銅像が建っています。私はあまり詳しくないけど、この人は幕末の戊辰戦争の新政府軍の軍師です。
右側に幼稚園児と母親が写っていますけど、このそばには幼稚園や学校があります。脇道からこの参道へ出て、帰路に着くのが近いのでしょうねー。
第二鳥居前。下乗の札があるということは、ここからが神領とか境内ということでしょうか。その先には神門、奥には拝殿が見えてきます。
神門の前には「報道関係者各位」の看板が。この神社に対する報道側の姿勢と扱いがわかりますね。
神門に掲げられた大きな菊花の紋章。皇室の家紋です。これを見て、今さらながらこのシンボル、海外旅行で使うパスポートの表紙にもあるよなぁ…などと気づいたり(笑)。
神門の先の中門鳥居をくぐれば拝殿です。平日の真昼間なので、訪れる人はまばらですが、参拝はせずとも、結構な数で海外からのお客さまが見学していました。ガイドの説明を聞きながら真剣に見る欧米人、個人旅行で来た中国人カップルが、見よう見真似で参拝する様子など。参拝する日本人も嫌な顔をせず、コミュニケーションに普通に応じたり……と、「あれ?なんか想像していたイメージと違う」みたいな。。。
拝殿はもう重厚な造りで立派の一言。屋根は平成元年(1989年)に葺き替えたそうです。拝殿からチラッと奥の本殿を見た感じでは、伊勢神宮と同じ明神造りっぽいですね。ちなみに、この拝殿は寝殿造りです。(←たぶん)
展示内容が非常に気になる遊就館はちょうど休館日だったので、ぐるっと本殿の周りの散歩路(?)を歩いてみることに。初夏の木陰が涼しい普通の公園・憩いの場だねぇ。。。
石のベンチもありますが、これには「献納 シベリア抑留 コムソモリスク地区バチン会一同」と彫られていました。本殿のまわりの樹木などにも、こういった人たちから奉納されたことが記されている札がかかっていたりと。
錦鯉が泳ぐ池のある庭園や茶室など、純和風な景色もありましたね。また、もともと芝公園にあったけど、後に靖国神社に移築・奉納された能楽堂などもありました。
今回は初めての靖国神社だったので、本殿の参拝は(超勉強不足のため)遠慮しましたが、当日でも個人参拝は受け付けてくれるようなので、そのうち経験してみようかなーと思います。(予定は特に考えてないけどw)
東京の靖国神社は、常にこの国(日本)の成り立ちを肯定する場と、その成り立ちの過程や結果で命を落とした人たちへの鎮魂と慰霊の場という複雑なところ。メディアが報じる靖国神社はいつも前者です。
私的に靖国神社は、もともと「たたり封じ」のために建てられた福岡の太宰府天満宮にも似た成り立ちを感じていますが、ここも何百年、あるいは何千年後には、太宰府の菅原道真公のように「○○の神様」と呼ばれるようになるのでしょうかね?(そうなるといいんじゃないかなぁ…)
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