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東京都議会の件で思ったこと

先日ニュースになった東京都議会の件ですが、世間的に大多数であろうと思われる腹が立つポイントじゃないところで怒りと嫌悪のゲージが上がった私です。
(というわけで、下の画面キャプチャの写真は、私的にその一線を越えたキッカケのものです)

「セクハラやじ」とされる問題の発言については、私も別に擁護はいたしません・できませんけれど、それよりもこの件で、より問題が大きくて根深いよね…と考えざるを得ないことは、東京都議会の議員の誰もが、この問題の発言があったその場で、誰もこの件にツッコミを入れなかったこと。「やじ」だからみなさん黙っていたのかもしれませんが、それって黙認とか容認するってことですよ。

※その時の東京都議会の映像を見てみると、問題の「やじ」が出た後に、議内騒然とはなったようには見えましたが。(2014/06/25追記)

あとで問題として取り上げられてしまった「やじ」があった瞬間に、つられて笑う議員も、その場で疑問や怒りを覚えながら何も抗議しない議員も含め、それが今の「東京都の縮図」だと私は受け取りました。もしそれは違うと否定するならば、その場でぜひ抗議して欲しかった。あとで「こんなことがありました」なんて、某SNSで都議会の議員がフォロワーに報告して、ニュースに取り上げられ、どんどん事を大きくする。この問題は、「セクハラやじ」に起因する事柄ではありますが、東京都議会の全体の信用を失墜させたのは、問題の発言者ではなく、その場にいた東京都議会の議員全体が招いたことだよ。その場にいた都知事も同じくね。これは都議会がリスク管理できてない証左でもあるから。

現代は、女性が被害者となるハラスメントが大きく取り上げられ、声を上げやすい時代です。だから余計に、その時、あの場で問題にしなかった・できなかったから、今こうなっているわけで、本当に「なんだかな……」と思うのですよねぇ。質問する議員の発言がすべて終わってからでもいいから、議長が注意なり、ほかの議員が抗議すれば、まだよかった・マシだったのにねぇ。。。

まぁ、今回の件で、国会答弁並みに「今、あちらの方から○○のようなやじがありましたけれど~」と即興で切り返して牽制できること(相手のやじを封じる対抗策)と、タフになることの必要性を、質問者議員は感じたかもしれませんが~(笑)。

* * * * *


ところで、最初に私が「(この件は)より問題が大きくて根深いよね…」と考えたのは、先に述べた「東京都の縮図たる東京都議会が」という部分だけでなく、この件に対するメディアの姿勢と取り上げ方、あと、「これが男性から女性に向けてのものではなく、女性が女性に向けてのものだったら?」とか、「はたして、これが男性へ向けた発言だったらどうなのか?」という部分もあります。というか、実は私、そっちの部分が大きいのですよ。
(メディアについては、文句たらたら、語り出してしまうと、もっと長くなるので今回は割愛!)

問題の「結婚したほうがいい」や、発言があったとされる「産めないのか」という言葉は、男性が女性に向かっていう「限定」されたものじゃなく、女性が女性に対しても言ってしまう言葉なんだよね。その逆の場合もあるし、そうなると女性蔑視だけでなく男性蔑視でもあるのですよ。特に最近は、女性を抑圧するのと同じ構造が男性をも抑圧しているということに気づく人が増えている。だから女性がこの種のハラスメントに対して抗議した場合、一緒に声を上げる男性は増えたよなーと思うけど、反面、男性の場合は、声を上げること自体がハードル高いのでは?と感じています。

また、多くの人が何かに対して非難していることを、単純に結論づけて「こういう理由で非難しているのだ」というのはどうなのでしょうかね。そこには「たくさんの人が、それぞれの理由で憤っている」ということは、頭にはないのですかね?

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コメント

私は、いかなる理由があろうと、議会という言わば「議論をする場」で「やじ」を飛ばすなど、あまりにも次元が低すぎると思っています。
議長から、何らかのペナルティーを科すべきでは?
いずれにせよ、議長の対応にも首をかしげたくなりますね。
長くなりそうなので、このあたりで留めておきます(笑)

投稿: Haku | 2014/06/29 20:17

Hakuさん、こんちは!
私の憤りポイントは、その時の東京都議会の議長と議員(政治家)全員の対応でした。あれらの「やじ」を問題と考えていない(考えられないくらい常態化をしていた)から、議長は何も言葉を挟まず、また、ほかの議員は議長に何も要求せず、そして、そのまま「やじ」を受けた議員が質問を続けてしまったから、この招いた結果なのだろうな……と、都議会の映像を見て私は思いました。

※「やじ」を受けた議員が質問を続けてしまったから、というのは、当事者がショックから立て直そう、質問を続けよう・続けなければ、という一生懸命の結果だと私は見ていますので、責めることではありませんが、この頑張り過ぎに、議長が口を挟むタイミングを失った(ほかの議員が議長に詰め寄るタイミングも失った)感も否めない印象を私は持ちました。(←ただ、少なくとも議長はトロいとは思いましたが)

これを取り上げたメディアについては、「今までも、こういうことは議会ではあったのですよ!」とか言い出すあたりに、「問題だと考えながらも、今まで大きく問題として取り上げなかったってか?」と、私が抱いた震災関連の報道(姿勢の)不信を刺激したところはありますね。(←感情的になりそうなので、この件はまだ冷却中w)
あのような「謝罪の絵」と見出しに、報道側の趣味の悪さと嫌悪感バリバリです、私。

投稿: 濱祐 | 2014/06/29 22:25

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