4回目のお盆を迎えた石巻&女川
9月に入り、しばらくの間は小休憩といった感じで関東地方にいる予定です。
中旬からまた音信不通気味に(たぶん)なりますけどw(to:関係者のみなさま)
先月はお盆期間中も帰らず(離れず)に、宮城県と福島県各地の作業に出ておりまして、現地のFMラジオから聞こえる「4回目のお盆を迎えた震災の被災地」という言葉に、ぼんやりと時間の経過を感じていた私でありました。
上の写真は、先月(2014年8月)の石巻市。震災以降は毎月のように同じ場所から眺めています。実は昨年の今頃と比べると、ちょっと変化した部分があります。下の写真と見比べておわかりになるでしょうか?(写真撮った位置とか構図がちょっと違うのはご勘弁をw)
この写真は2013年9月に撮ったもの。違いが「地味」で、ニュースにならないくらいのものですが、まぁ、これが「インフラ」整備というヤツで(苦笑)。大きな地震で地域全体が約1mも地盤が沈み、その上、津波に襲われた被災地ですから、その復興というのは、現地から遠く離れた人たちが言うようなスピードでは進まないことが、これで理解できるでしょうか。。。(護岸工事が進み、実は川幅が狭くなったのですが、これは言われないとわからないですよね……)
続いて、石巻市に隣接する女川町の先月(2014年8月)の写真。
こちらの場所も震災以降は毎月のように同じ場所から眺めています。写真が小さくてわかりずらいでしょうけど、昨年の今頃と比較してみましょう。
2013年9月の女川町。こちらも違いがやはり「地味」ですが、写真右のクレーンがあるところは港(ふ頭)です。昨年は工事中でしたが、今年は船が着岸できるように整備されていました。(ちなみに先月写真の右側の白い塊は、建物ではなく港湾建設用のコンクリートブロックです)
なお、女川町に関しては、JR女川駅が新しく整備されるところ(先に紹介した景色の反対側/山側)の進み具合が目覚ましく、震災による地盤沈下と次の災害に備えるための土地の「かさ上げ」が終わっている部分もあって、いよいよ駅舎など建物の工事が始まるかも…と予感させる状態でありました。
下の道路と比べてみるとわかると思いますが、かなりの高さで土地の「かさ上げ」がされています。山を切り崩して高台の宅地を造成し、それによって出た土も利用しています。
毎月、年々と各地の津波被災地を眺めていますが、あたらしい街に変わる期待感と、今までの景色(震災前の面影)が失われる寂しさで、複雑な思いにかられます。
海のそばにあった家や建物、人の生活感がなくなって、海沿いの街はまるで要塞のような防潮堤で囲まれたり、そこは防潮堤のある公園になったりするのかなぁ……なんてことも想像することがあったりするのよねぇ。
前に進むしかないのだけれど、いろいろ弱ってきた時(?)に、そのようなメンタルになってしまうことがあって、いかんともしがたいところの私でございます。
まだまだ未熟なのだなぁ、私ってば(苦笑)。
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