呉と原爆
大和ミュージアムで見た「呉と原爆」の展示が、今でもボディーブローのように、じわじわ効いています。高校生時代に修学旅行で訪れた広島でも、おそらく同様の展示なり写真を平和記念資料館で見学したとは思うのだけど、以前のエントリーでも述べたように、本当に全く記憶に残っていないから不思議です。
このことについてしばらく考えたのですが、これはおそらく、たった1週間という短い滞在だったけど、ほんの少しとはいえ、戦地の記憶に触れることができたからでしょうね。「恐怖」や「苦しさ」といったストレスを感じるものからではなく、この地の先人たちの「努力の結晶」でもあった戦艦「大和」から触れたものだったからかなーと。そこで人が暮らして働くという、人としての当たり前の「営み」の1つとして、過去の呉海軍工廠と戦艦「大和」のミュージアムだったから私には響いたのかな?と思っています。
そういえば呉へ滞在中、仕事の休憩時間には、呉の造船所を眼下に入れて、広島の方向をたびたび眺めていました。こんな感じで、あの日・あの時間に、あの山の向こうに雲が突き上がったのかな……と。
(まぁ、方向は正確ではなくて適当なんですけどw)
海を航行する自衛隊の艦船を時々眺めつつ、戦時下であっても、こういう余裕といいますか、風景や景色がそれぞれにあったのだろうな、と思いつつ。それはもちろん、戦争が激しくなり、空襲の被害が大きくなる前までの話だろうけれど。
高校生時代に修学旅行で平和学習の一環として訪れた広島の記憶が全然残っていないこと、現在も平和記念公園がなぜか感覚的に好きになれない(?)理由は、なんとなくですけど、呉で見たり聞いたものと比較して、ちょっと見当がついてきたところです。押しつけがましいところが、たぶん、嫌だったのかな。
あとは修学旅行だったから、人数が多くて大混雑で、展示もゆっくり見れない、説明も聞けない・聞こえなかったとか、そんなところだったのかなと(笑)。
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