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アレイからすこじま

広島の呉には、日本で唯一、潜水艦を間近で見ることができる「アレイからすこじま」という公園があります。国内では(私が知る限りだと)神奈川の横須賀にも潜水艦の基地はありますけれど、在日米軍側の港に入るから、一般人は潜水艦を見る機会ってほとんどないのでは?

アレイからすこじま

ここが「アレイからすこじま」です。公園といっても、岸壁の歩道にベンチや東屋があるという程度のものですが。(散歩路といった感じ?)

「アレイからすこじま」から見た呉港

公園から海を見るとこんな感じ。手前に潜水艦が停泊しています。呉港と山がきれいで、不思議とこの景色に「平和だなぁ…」とか思って、なぜか、まったり・のんびりしちゃったり。。。

潜水隊前

潜水艦は「鉄のクジラ」とか言われていますけど、間近で見ると、たしかにクジラみたいだな~と(笑)。潮を吹くかのごとく排水している様子を眺めていると、ますますそのように見えてきます。ただ停泊しているだけなく、動いている様子が見られてちょっと得した気分ですね~。

潜水艦と補給艦、練習艦など

こちらは潜水艦のバック補給艦「とわだ」と練習艦「しまゆき」など、ほかの艦船が並んでいる桟橋を撮った1枚。ここには写っていないけど、ちょっと離れたところに(ニュースになった)輸送艦「おおすみ」の姿も。

旧魚雷揚げ下しクレーン

こちらの写真は、かつて呉が帝国海軍の港だった時代に、魚雷などを揚げ下げした作業クレーン。奇跡的に空爆で破壊されず残ったもので、戦後もしばらく稼働していたようです。今はモニュメントになっています。

アレイからすこじま正岡子規の句碑

公園の中に正岡子規の句碑が建てられていました。刻印された文字を読むと「従軍する人を送る」と題し、「陽炎に 心許すな 草枕」となっています。あとで調べてみたら、正岡子規は日清戦争の従軍記者だったのですね。これは子規が艦船に乗って出発する前の、平和な毎日のことでも読んだのか?(これから戦地へ向かうというのに、春のぽかぽか陽気&仲良くなった軍人に節度を持って接しなくちゃイカン的な?)

「アレイからすこじま」の公園名の由来は、軍港が作られる前の呉の海(呉浦)にあった周囲30~40mの「烏小島」という島の名前と、英語で「小道」という意味の「アレイ(alley)」からきたもの。これを海軍工廠(工場)建設時に埋め立てて陸続きとなり、やがて工業地帯になったと、公園の案内版に説明されていましたね。

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