遠州(えんしゅう)
2019年10月に遠州・浜松へ出かけた際に、『そういえば「遠州」って、どこから遠い州って意味の言葉なの?』と、ふと疑問に思ったのでその備忘録。
結論としては、「遠州」という言葉は「京都から遠い湖(=浜名湖)の国・地域(=州)」という意味である。
静岡県西部の地域を「遠州」と呼んでいるが、この名の由来は、日本の「京/都」が奈良や京都だった時代に遡り、古くは「遠淡海(とほつあはうみ/とおとあわうみ)」からきている。これは、当時の「京/都」からみて遠くにある淡水湖(=浜名湖)という意味である。
そこから「遠江国(とおとうみのくに)」となり、「遠江(とおとうみ)」、「遠州(えんしゅう)」という呼び名が生まれた。
※ちなみに、「京/都」の近くにある淡水湖(=琵琶湖)で「近淡海(ちかつあはうみ/ちかつあわうみ)」→「近江国(ちかつうみのくに)」、「近江(おうみ)」である。
よく、「遠江(とおとうみ)」の別名が「遠州(えんしゅう)」である、という説明があったりするのだが、私としては「別名」というよりも、「略称」であると認識・理解したほうがしっくりきた。
この「遠州(えんしゅう)」という呼び名に合点がいったときの、アハ体験的な(知識が一気に連鎖してつながる感じの)瞬間的に認識できたことが、私の中では一番おもしろかったですねー。
今まで「信州」とか「上州」という呼び名を、なんとなく、そのまま覚えて使っていたけど、今回のお出かけで「あーなるほど」と思ったわけで(笑)。
令和元年台風第19号(ハギビス/Hagibis)の接近・影響で、お出かけを途中で切り上げたことは残念だったけど、また何かの機会に、遠州をまわってみたいなー。
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